デザインって、おしゃれに飾ることですか?絵が描けない私にもできるのでしょうか?
見た目の印象が強いと、そう感じますよね。相手に伝わるように情報を整えることもデザインです。身近な告知を例に、最初の考え方を紹介します。
デザインは、目的に合わせて情報や体験を組み立て、相手に伝わる形にすることです。色や書体を選ぶ前に、誰に何を伝え、どうしてほしいかを決めます。
デザインとは?
デザインとは、目的に合わせて情報や体験を組み立て、相手に伝わる形にすることです。例えば、イベントの内容・日時・申込方法を、迷わず読める順番へ並べます。
レイアウトとは?
レイアウトとは、文字や写真などの配置を考える設計のことです。例えば、写真の近くへ商品名と価格を置きます。
何の案内か、どこから読むかを探す。
参加無料
講座の内容と参加方法へ進める。
身近な告知で見るデザインの役割
デザインには、ポスターやSNS画像のような目に見えるものだけでなく、サービスの使いやすさや情報の順序を考える仕事も含まれます。この記事では、まず画面や紙面で情報を伝えるデザインを例に説明します。
たとえばカフェの新メニューを告知する画像。写真がきれいでも、価格や発売日が小さすぎれば、知りたいことを探すのに時間がかかります。反対に、見出し・写真・価格・案内を目的に合わせて並べれば、装飾が少なくても伝わります。
同じ情報でも、並べ方で伝わり方は変わる
右の例は、内容→日時と場所→次にすること、の順で読めます。これは配置を説明するための架空の告知です。
「きれいかどうか」だけでなく、見る人が必要な情報に迷わずたどり着けるかを確かめることが、デザインの出発点です。
誰に・何を・どうしてほしいか決める
初めて見る人か、すでに内容を知っている人か。相手の知識や見る場面を想像します。
最も伝えたい情報を一つに絞ります。告知なら日時より前に内容が必要かもしれません。
読んで理解する、比較する、申し込む。次の行動があるなら、その道筋を見えるようにします。
この3つを決めずに装飾から始めると、すべてを大きく、目立たせたくなります。その結果、どこから読めばよいか分からなくなることがあります。
言葉の順番・文字・余白を整える
初めて見る人か、内容を知っている人か。
最初に知ってほしい情報を一つ決める。
理解・比較・申込など、次の行動を決める。
イベント名→日時→申込の順に
大切な情報を先に見せ、関係のあるものを近くに置きます。見出し、説明、次の行動を別々の役割として扱うと、読み手は流れを追いやすくなります。
見出しは大きく、周りは空ける
見出しと本文に差をつけると、重要度が伝わります。余白は「何もない場所」ではなく、内容を区切り、目を休めるための場所です。端まで文字を詰めず、スマホの小さな画面でも確認しましょう。
写真は内容が分かるものを選ぶ
色は雰囲気を作るだけでなく、見出しやボタンなどの役割を示します。写真は内容を具体的に伝えるものを選び、文字が読みにくくなる位置には置かないようにします。色だけに頼らず、文字や形でも違いが分かるようにすると親切です。
4つの基本原則も、この先の記事で学べます。「近接・整列・反復・コントラスト」は、情報を整理する際によく使う考え方です。この記事では名前を覚えるだけで十分。次の記事から一つずつ具体例で見ていきましょう。
イベント告知なら、この順番
まず架空のイベント告知を作る
- 目的と相手を一文で書く
「初めて来る人に、イベント日時と予約方法を知らせる」のように具体的にします。
- 入れる情報に優先順位をつける
必須情報、補足、なくても伝わる情報に分けます。全部を同じ強さにしません。
- 文字だけで配置を決める
見出し→詳細→次の行動の順に置き、関係する情報をまとめます。
- 色・写真を加え、小さくして確認する
最後に装飾を加えます。スマホサイズで見て、見出しや重要情報が読めるか確かめます。
最初の練習には、架空のイベント告知や自分のSNS投稿がおすすめです。すでにある画像を一つ選び、「何を最初に見てほしいか」を考えて並べ替えるだけでも学べます。
よくある疑問
狙う雰囲気に合っているか。
読む人が必要な答えを見つけられるか。
絵が描けなくてもデザインできますか?
できます。イラストを描く力と、情報を整理して伝える力は別です。まずは文字・写真・図形の配置から始められます。
ツールを覚えてから勉強すべきですか?
順番はどちらでも構いません。ただ、ツールの操作だけを覚えても、何を目立たせるかは決まりません。小さな制作物を作りながら、配置や文字の基本を並行して学ぶと理解しやすくなります。
おしゃれなら良いデザインですか?
目的によります。雰囲気を伝えることが目的なら見た目の印象は大切です。一方で、申込方法や注意事項を伝える場面では、読みやすさや分かりやすさも欠かせません。
まとめ|デザインは相手に伝わる形を作ること
- 見た目を飾る前に「誰に・何を・どうしてほしいか」を決める
- 情報の順序、文字の強弱、余白、色で読みやすさを整える
- 小さな制作物を作り、スマホ画面でも伝わるか確かめる
次は「センスがないとできないのでは?」という不安をほどきながら、上達のために何を観察し、どう練習すればよいかを見ていきましょう。
参考:Adobe「グラフィックデザイン」/Adobe「レイアウトのセンスを磨いておこう」(2026年9月29日確認)

